COVID-19 (新型コロナ)の影響で、ブルワリーの営業時間/休業日は頻繁に変わります。ご注意を。
オアフ島では2013年以降ブルワリーのオープンが相次いでいます。「ハワイでビール」ブログで触れたブルワリーおよびサイダリー(ハードサイダー醸造所)は以下の通り。
- アロハ・ビア・カンパニー(カカアコ)
- イヌ・アイランド・エールズ(カネオヘ)
- コナ(ハワイカイ)
- スチューバム&ストーンウォール(ダウンタウン)
- ハナコア(カカアコ)
- パラダイス・サイダーズ(カリヒ)
- ビアラボ・ハワイ(ユニバーシティ、ワイピオ、パールシティー)
- ブロークン・バウンダリー(カリヒ)
- ホノルル・ビアワークス(カカアコ)
- ホーム・オブ・ザ・ブレイブ / ザ・ブルージアム(カカアコ)
- マウイ(ワイキキ、カイルア)
- ラニカイ(カイルア)
- 【OPEN準備中】ロカヒ(マキキ)
- ワイキキ(ワイキキ、カカアコ)
ブルーパブやテイスティングルームが、別名義でオリジナルビールを提供しはじめたケースもあります。
例えば、
- ベントテイル・ブルーイング・カンパニー=リアル・ガストロ・パブ(カカアコ)
- オロマナ・ブルーイング・カンパニー=スリーピークス(カイルア)
では、ネイバーアイランドとも呼ばれるオアフ島以外の島々には、どんなブルワリーがあるのでしょう?
ネイバーアイランドのブルワリーマップ
- 黄:ハワイでビールを飲もう|ワイキキとカカアコの美味しいブルワリー で紹介
- 橙:ハワイでビールを飲もう|ワイキキ郊外の美味しいブルワリー で紹介
- 赤:このブログで紹介
- 緑:OPEN準備中
- 灰色:閉店
ネイバーアイランドとは、オアフ島の周りにある島々、カウアイ、モロカイ、ラナイ、マウイ、ハワイなどを指す愛称です。このうちブルワリーがあるのは以下3島。
カウアイ島
- カウアイ・ビア・カンパニー(リフエ)
- カウアイ・アイランド・ブルーイング・カンパニー(ポートアレン)
マウイ島
- マウイ・ブルーイング・カンパニー(キヘイ、カハナ)
- コホラー・ブルワリー(ラハイナ)
ハワイ島
- コナ・ブルーイング・カンパニー(コナ)
- オラ・ブルー・カンパニー(コナ)
- ビッグアイランド・ブルーハウス(ワイメア)
- ヒロ・ブルーイング・カンパニー(ヒロ)
ここからは各ブルワリーの概要を紹介します。
カウアイ・ビア・カンパニー|ニワトリのロゴが目印
2013年12月、カウアイ島リフエのライスストリート沿いにOPEN。ニワトリがトレードマーク。エールを定番ビールとするブルワリーが多い中、ここの定番はラガー系2種。
モルティーでロースト感が豊かなブラックリムジン(ブラックラガー)、はちみつのような甘みとすっきりとした味わいのリフエ・ラガー。どっちも美味しいです。
バーガーやチキンウイング、日本人の心に響くカレー風味のフライドポテトなど、これ絶対ビールに合うでしょ的なフードもおすすめ。飲食ともに満足度の高いブルワリーです。
ブラックリムジン(Black Limousine)
炒った麦芽のロースト感とモルティーさをしっかりと感じつつも、スッキリとした味わいのダークラガー。ブルワリーの第一号ビール。
Kauai Beer Co.
▶︎ビール:公式web “Our Beer”
▶︎営業:11-22時(月-土)
▶︎ハッピーアワー:15-17時(ビール5ドル、おつまみ5ドル)
▶︎休み:日
▶︎食事:フィッシュ&チップスやタコスなど。カレーチップスがおすすめ
▶︎予算:約40ドル(テイスター4種、パイント1杯、メインディッシュ1皿)
▶︎移動:カウアイ、リフエ空港から約5-6分(レンタカー)
カウアイ・アイランド・ブルーイング・カンパニー |ハワイ最西のブルワリー
カウアイ島の玄関口リフエから、太平洋のグランドキャニオンとも言われるワイメアキャニオンへの道中にあるブルワリー。
旧ワイメア・ブルーイング・カンパニーのオーナー夫妻とヘッドブルワー(醸造責任者)夫妻が2012年7月にOPEN。
ローカルや旅行者でにぎわっていて、特にビールと食べ物がめちゃくちゃお得なハッピーアワーがおすすめです。
エレエレ・ブラウン(Eleele Brown)
スモーキーなブラウンエール。アイラモルトのラフロイグが好きかどうかで好みが分かれる一品。
Kauai Island Brewing Co.
▶︎ビール:公式web “OUR BEER”
▶︎営業:11-21時
▶︎ハッピーアワー:15時半-17時半(パイント4.5ドル、ルンピアやウイング4ドル強〜)
▶︎休み:無休
▶︎食事:ビーフバーガーやサンドイッチなど
▶︎予算:約40ドル(テイスター4種、パイント1杯、メインディッシュ1皿)
▶︎移動:カウアイ、リフエ空港から約50分(レンタカー)
マウイ・ブルーイング・カンパニー|ハワイのブルワリーの最大手
2005年にマウイ島のラハイナにOPEN。とにかく勢いのあるブルワリーで今はマウイとオアフに計4店舗のブルーパブを展開中。
定番ビールのビキニブロンドは、コナのロングボードやビッグウェーブに並ぶメジャーなビール。ビッグスウェルやココナッツ・ヒヴァなどの定番も安定の美味しさです。
このブルワリーの特徴は、ビールの種類がとにかく多いこと。ブルーパブでのラインナップは常に20〜30種類。しかも頻繁に入れ替わります。缶ビールや瓶ビールの種類もこれまた豊富。
ココナッツヒヴァ(Coconut Hiwa)
トーストしたココナッツ風味。モルティーで甘味控えめ。スッキリとドライでうまい。
キヘイ店
Maui Brewing Co. マウイ島キヘイ店
▶︎ビール:公式web “BEER MENU”
▶︎ツアー:公式web “BREWERY TOUR”
▶︎営業:11-23時
▶︎ハッピーアワー:15時半-17時半、21時半-23時(ビール1ドルOff、カクテル2ドルOffなど)
▶︎休み:無休
▶︎食事:バーガーやサンドイッチなど
▶︎予算:約40ドル(テイスター4種、パイント1杯、メインディッシュ1皿)
▶︎移動:カフルイ空港から約23分(レンタカー)
ラハイナ店
Maui Brewing Co. マウイ島ラハイナ店
▶︎営業:11-22時
▶︎ハッピーアワー:15時半-17時半(ビール1ドルOff)
▶︎休み:無休
▶︎食事:バーガーやサンドイッチなど
▶︎予算:約40ドル(テイスター4種、パイント1杯、メインディッシュ1皿)
▶︎移動:カフルイ空港から約50分(レンタカー)
コホラー・ブルワリー|クジラの尾びれが目印
旧マウイ・ブルーイング・カンパニーの倉庫と醸造設備を買い取り、8ヶ月かけてリノベーション。2015年12月マウイ島のラハイナにOPEN。
コホラーとはハワイ語でザトウクジラの意味。ロゴのKは赤、ロゴ全体には白いシルエットの尾びれが描かれています。
当初はブルーパブやレストランにケグ(ビール用樽)を卸すところからスタート。現在はタップルームもオープンし缶ビールも販売しています。
2016年のグレート・アメリカン・ビール・フェスティバルで定番ビールのロカヒ・ピルスナーが賞を取るなどクオリティーが高いです。
全体的にすっきりと飲みやすいビールが多く、ごまかしの効きにくいシンプルなビールを、しっかり美味しく造っている印象。
パイナップル・ロカヒ(Pineapple Lokahi)
控えめなパイナップル風味が心地よいピルスナー。ほどよく上品。ほろ甘の後にほろ苦。ゴクゴク飲んでもジックリ飲んで味わっても良し。
Kohola Brewery
▶︎ビール:公式web “OUR BEER”
▶︎営業:12-21時
▶︎ハッピーアワー:16-18時(ビール1ドルOff)
▶︎休み:無休
▶︎食事:なし。持ち込み可。
▶︎予算:約23ドル(テイスター4種、パイント1杯)
▶︎移動:マウイ、カフルイ空港から約40分(レンタカー)
コナ・ブルーイング・カンパニー|ハワイビールのど定番
1994年、ハワイ島(通称ビッグアイランド)のカイルアコナにOPEN。
ロングボードやビッグウェーブというビール名を聞いたことがなくても、ラベルはどこかで見たことがあるはず。全体的にスッキリと飲みやすいビールが多く、常時15種ほどの定番ビール+数種の季節限定ビールがオンタップ。
今はメインランドにも醸造所があったりと100%ハワイ産ではありませんが、ハワイ発祥のブルワリーとして最も有名。
現在のコナ・パブ&ブルワリーのすぐ近くに、新しいブルワリーをOPEN予定です。公式WEBでは「2019年初旬OPEN!」と書かれていますが、まあここはハワイです。気長に待ちましょうね。
ハナレイ・アイランドIPA(Hanalei Island IPA)
フルーティーなビール好きにオススメ。オレンジとパッションの爽やかな酸味。夏の暑い日におすすめ。
Kona Brewing Co. ハワイ島カイルアコナ店
▶︎ビール:公式web “Our Beers”
▶︎ツアー:公式web “Brewery Tours”
▶︎営業:11-22時半
▶︎ハッピーアワー:15-17時(ビール2ドルOff、ピザ3ドル、ポークタコス3.5ドルなど)
▶︎休み:無休
▶︎食事:ナチョスやピザなど
▶︎予算:約43ドル(テイスター4種、パイント1杯、メインディッシュ1皿)
▶︎移動:ハワイ島コナ空港から約16分(レンタカー)
オラ・ブルー・カンパニー|クラフトビールとハードサイダーの二刀流
2017年12月、ハワイ島のカイルアコナにOPEN。
もともとはハワイ・サイダー・カンパニーという名でドラゴンフルーツ、マンゴー、ライチなどのローカル産フルーツに着目したハードサイダー(シードル)を造るサイダリー(クラフトサイダー醸造所)としてスタート。
その後、クラフトビールの醸造も始め、ビール+ハードサイダーの二刀流ブルワリーとしてリブランディング。これが他のブルワリーやサイダリーとの決定的な違い。
ビールはもちろん、ローカル産のフルーツにこだわったハードサイダーはとってもフルーティー。グルレンフリーなのでビールが苦手な人でも楽しめます!
Ola Brew Co.
▶︎ビール:公式web “BEER”
▶︎ツアー:公式web “Tour & Tasting”
▶︎営業:11-22時(月〜木) 11-24時(金土) 11-21時(日)
▶︎休み:無休
▶︎食事:ポケやフラッドブレッド (ピザ)、サラダなど
▶︎予算:約40ドル(テイスター4種、パイント1杯、メインディッシュ1皿)
▶︎移動:ハワイ島コナ空港から約15分(レンタカー)
ビッグアイランド・ブルーハウス|ドイツ系ビールも飲める
2011年、ハワイ島北部のワイメアにOPEN。オーナー兼マスターブルワーは、マウイ・ブルーイング・カンパニーの元ヘッドブルワー。ビキニブロンドやココナッツヒヴァなど、マウイの定番ビールを造った方。
日本ではあまり知られていませんが、かなりレベルの高いクラフトビールを飲めるブルワリーです。IPAやペールエールはホップが強すぎず、モルトとのバランスが良く、味わい豊かなビールが多い印象。
メルツェン(Märzen)やボック(Bock)など、ドイツ系ビールを飲めるのも大きな特徴。そして何よりメキシカンなフードも美味い。
ブラックホール(BlackWhole)
バーボン樽で熟成させたドライで甘くなくディープなスタウト。
Big Island brewhaus
▶︎ビール:公式web “Beer”
▶︎営業:11-20時半(月~土) 12-20時(日)
▶︎ハッピーアワー:15-18時(ビール、マルガリータ、テキーラ、ウイスキーなど1ドルOff)
▶︎休み:無休
▶︎食事:ブリトー、ケサディーヤ、タコスなど
▶︎予算:約40ドル(サンプラー5種、パイント1杯、ゴブレット小1杯、ブリトー、スープ)
▶︎移動:ハワイ島コナ空港から約60分(レンタカー)
ヒロ・ブルーイング・カンパニー|ハワイ最東のブルワリー
2008年、ハワイ島のメハナ・ブルーイング・カンパニーとカウアイ島のケオキ・ブルーイング・カンパニーが合併して生まれたのがハワイヌイ・ブルーイング・カンパニー。
2018年、オーナーが変わってさらに「ヒロ・ブルーイング・カンパニー」として生まれ変わりました。2019年10月現在、旧ブランドのメハナとハワイヌイで9種の缶ビールを販売中。
正直に言うと、ブルワリーに行ったことがないので雰囲気は良く分かりません。今度行った時、雰囲気や生ビールをチェックしてこようと思います。とりあえずここでは一般情報のみ。
Hilo Brewing Co.
▶︎ビール:公式web “OUR BEER”
▶︎営業:12-17時(月火木) 12-18時(水金) 12-16時(土)
▶︎休み:日
▶︎食事:なし
▶︎予算:約8ドル(テイスター6種)
▶︎移動:ハワイ島ヒロ空港から約6分(レンタカー)
まとめ
ネイバーアイランドのブルワリー情報をまとめると、以下のような感じになります。
- ネイバーアイランドのうちカウアイ、マウイ、ハワイに計8つのブルワリーがあります
- カウアイは2つ、マウイも2つ、ハワイは4つ
- カウアイ・ビア・カンパニーはすっきり系ラガー2種が定番
- カウアイ・アイランドはハッピーアワーが嬉しい
- 最大手のマウイ・ブルーイングはとにかくビールの種類が豊富
- コホラーはシンプルなビールを丁寧に造る
- スッキリと飲みやすいビールが多いコナはやっぱり定番
- オラ・ブルーはクラフトビールとハードサイダーの二刀流
- ビッグアイランド・ブルーハウスはドイツ系ビールも楽しめる
- ヒロ(ハワイヌイ改め)は…そのうちチェックします
どのブルワリーも個性的でおすすめ。車がないと行きにくい場所ばかりですが、ビールをぐっと我慢できる家族や友達に運転をお願いしつつ、ぜひ立ち寄ってもらいたいスポットです。
ドライバーさんもご安心を。どのブルワリーでもグラウラーやクラウラーでビールを持ち帰れます。これなら、ホテルのお部屋で新鮮な生ビールをゆっくり楽しめます!
以上、ネイバーアイランドのブルワリー情報でした。ご参考まで!