オアフ島の人気タウン「カイルア」
世界的に有名な二つのビーチ、カイルアビーチとラニカイビーチで知られるこの町には、玄人好みのクラフトビールが飲めるマイクロブルワリーがあります。
それがラニカイ・ブルーイング・カンパニー(以下:LBC)
LBCの特徴は大きく四つ。
- ローカル産のフルーツや食材にこだわる
- 乳酸発酵・熟成のサワーエールに力を入れている
- 樽熟成のビールにも力を入れている
- イーストにこだわりあり
オーナー兼ブルーマスターのSteve Haumschildさんによれば、創立メンバーの多くがカイルア在住、すばらしいビーチがある、舌の超えたクラフトビール愛好家がたくさんいることなどが、カイルアでブルワリーを立ち上げた理由とか。
参考サイト(英語)
Beer in Hawaii, Brewery in Planning – Lanikai Brewing Company
FROLIC, Something new: Lanikai Brewing Company
旧テイスティングルーム
オープン直後は上の写真に写る看板すらなく、見つけるの苦労しました。
この頃のオンタップは常時3〜5種ほど。
10人も入れば狭く感じる大きさながらも居心地がよく、試飲して気に入ったビールをグラウラーで買って家に持ち帰る。そんな感じでした。
タップ&バレルのオープン後は基本クローズし、イベントやツアー以外では入れくなっています。
ただ、このスペースの根強いファンが多く、何らかの形で再オープンさせることも検討中とのこと(2019年3月27日情報)
醸造スペース
旧テイスティングルームの隣が醸造スペース。
ビールを発酵させる醸造槽(ファーメンター)や、麦汁を造るための樽(マッシュタン)がところ狭しと並んでいます。
タップ&バレル
2017年10月、 旧テイスティング・ルームから歩いて数分の場所にパブ「タップ&バレル」がオープン。
常に生ビール(10種以上)+瓶ビールを楽しめます。
LBCのビールだけでなく、ゲストタップ(他ブルワリーのビール)も飲めるようになりました。
代表的なクラフトビール
モク・アイランドIPA(ABV 8.1%、IBU 75)
定番ビールの一つ。レイの素材として人気の高いピカケの花が副原料。インペリアルというだけあって苦味は重厚。控えめながらしっかりとした甘味。
当初は808アイランドIPAという名前でしたが、商標登録の絡みで途中から名前が変更。
ピルボックス・ポーター(ABV 6.5%、IBU 45)
定番ビールの一つ。ハワイ産とタヒチ産のバニラが副原料。ふわっとしたバニラの香り、甘みと苦味のバランスも絶妙です。
ラニカイのカイバリッジ・トレイル(ピルボックス・トレイル)にあるトーチカ(戦跡)の通称がつけられたポーター。
ルート70セゾン(ABV 7%、IBU 28)
定番ビールの一つ。ハイビスカスの花とオヒアレフアの蜂蜜が副原料。控えめな苦味、クローブやペッパーのようなスパイスの香り。
ラニカイを走るザ・バスのルート70番の名前がつけられた真っ赤なセゾン。ラベルにはラニカイの入口にあるランドマークが描かれています。
フォーエバーサマー(ABV 5.3%、IBU 2)
パッション&オレンジ&グアバ(POG)が副原料のベルリナー・ヴァイス。限定ビールです。
オレンジの爽やかな香りと酸味にグアバのほのかな苦味。飲み口がさわやかで。うだるような暑い日にピッタリ。
ラバー・スリッパー(ABV 6.2%、IBU 20)
ハワイ島の柚子が副原料のサワー。限定ビールです。
想像を裏切らない柚子の風味にくせになること間違いなし。
フアラニ・ストロベリー・サワー(ABV 6.5%、IBU 6)
ハワイ島のイチゴが副原料。限定ビールです。
ほのかなイチゴの甘みと酸味がとても飲みやすいサワー。
クウイポ(ABV 9.6%)
ライチが副原料のインペリアル・ゴールデンエールをフレンチオークのシャルドネ樽で熟成。限定ビールです。
紹興酒のような不思議な味わい。
モモナ(ABV 10.8%、IBU 70)
カカオとココナッツが副原料のスタウトを樽で熟成。限定ビールです。
アルコールのきつさが少なく、まろやかなココナッツ風味とカラメルっぽい甘さが特徴。デザート感覚で飲むビール。
カイマナ・ダブル・インペリアル(ABV 5.5%)
2017年夏、カイマナビーチで育ったハワイアンモンクシールの名がつけられたダブルIPA。限定ビールです。
モルト感とフルーツ感が濃厚で、飲みごたえのあるビール。
マラサスタウタ(ABV 11.2%、IBU 70)
超人気B級スイーツ「レナーズのマラサダ」が副原料。
コーヒー豆の香りづけに使ったバーボン樽でスタウトを熟成。限定ビールです。
アルコールの風味が鋭いからか甘めながらも後味はさっぱり。マラサダ感はありません。
ワイルド・エールズ
ハワイ産のイーストで醸造。情熱とチャレンジ精神が生み出したシリーズです。
採取地はキラウエア(ハワイ島)、ハマクア湿原(オアフ島)、ノースショアのマンゴーの皮と様々。
イチゴ、塩レモン、マンゴー、ライチー、ピーチなど、様々なフルーツを贅沢に使っています。
その他
他にも、パッションフルーツ、シトラス、スリナムチェリー、パイナップル、タンジェロ、文旦、アサイベリー、サトウキビ、ターメリック、タロ、ブレッドフルーツなど、様々な素材を使ったビールを限定で楽しめます。
今どんなビールを飲める?を調べる方法
Untappd(アンタップド)
「Lanikai Brewing」で検索後「Tap & Barrel by Lanikai Brewing Company」をタップすると、オンタップ中の全てのビールを知ることができます。
利用する際はサインインする必要がありますが、FacebookアカウントでのログインでもOK。
参考サイト(英語) Untappd
店内のモニターにもUntappd情報が表示されています。
Instagram(インスタグラム)
@lanikaibrewingで検索すると、新しいビールのリリース情報、醸造中のビール情報、イベント情報などを知ることができます。
最初はUntappdで何が飲めるかを調べて、何度か行った後は、Instagramで最新ビールをチェックして飲む、といった使い方がオススメ。
FacebookでもInstagramと同じような情報を見ることができます。
参考サイト(英語)Instagram
ビールの値段
テイスター
ちょっとずつ色々味わいたい場合は4oz(118ml)サイズで。 定番ビールは2.75ドル、限定ビールで3〜4ドル位。
スニフター
がっつり飲みたい場合は10〜12oz(296〜355ml)のスニフターサイズで。
定番ビールは7ドル。限定ビールで8〜10ドル前後です。
グラウラー(詰め替え用の容器)
フレッシュな生ビールを持ち帰ることができるグラウラーの場合、スニフターで飲むのと比べ値段は半分以下と圧倒的にお得。
64oz(1.89L)のレギュラーサイズなら、定番ビールは16ドルで限定ビールは24ドル。
半分の量のハーフグラウラー32oz(946ml)サイズだと、定番ビールは8ドルで限定ビールは12ドル。
瓶ビール
スーパーやABC マート等で22oz(651ml)サイズの瓶ビールを買うことができます。
写真の定番ビールで10~12ドル。季節限定ビールだと16〜24ドルくらい。ワインを1本買うイメージでしょうか。
ワイキキからLBCへの行き方
「The Bus」交通費を節約したければ
ハワイがほこる公共交通機関。ワイキキ出発(シェラトンホテル)の場合、渋滞がなければアラモアナ乗継で1時間~1時間半ほどの距離です。
ワイキキからアラモアナ・センターまではNo.19、20、42、8、Eバスで15分程度。No.66、67に乗り換えたら、さらにカイルアタウンまで45分程度。
1日券(往復)で5.5ドル、片道利用で2.75ドル。価格重視なあなたに一番おすすめの方法。
参考サイト(英語)TheBus
「Uber」さくっと移動したければ
カイルアタウンからワイキキ(シェラトンワイキキ)まで、uberXだと片道30〜50ドル(時間帯によって価格はかなり変動)
アプリを使えば、行きも帰りも簡単に車を手配できます。バスに比べれば高くつきますが、利便性重視なあなたにはおすすめの方法。
遅くまでゆっくり飲んで、Uberでさくっと帰るとすごい楽!
参考サイト(日本語)Uber
「レンタカー」自由に動き回りたければ
お酒を飲まずに運転してくれる貴重な友人がいたり、ぐっと我慢してくれる相方がいる場合は レンタカーがおすすめです。
レンタカーならカイルアビーチにも行けるし、カイルアから東海岸をぐるっと南下すればハワイカイ・マリーナのココパブ(コナ・ブルーイング・カンパニー)ぐるっと北上すればカネオヘのイヌ・アイランド・エールズに立ち寄ることも可能。
シェラトンワイキキに泊まっている場合は、ホテル内のAVIS(シェラトンワイキキ)がおすすめ。エコノミータイプの車種を丸1日レンタルすると、保険+税込みで84ドルくらい(2018年5月調べ)
参考サイト(英語)AVIS
営業時間と定休日
営業時間:11時〜22時
定休日:なし
クリスマスと元旦のみクローズ。
ハッピーアワー
ホノルル・ビアワークス同様、ハッピーアワーはありません。
基本はパイントグラスではなくスニフター12oz(355ml)でのサーブ。1杯7~10ドルと割高に感じるかもしれません。
ハワイ産の旬な素材をふんだんに使っていることに、どれだけ価値を見出すかでしょうか。
まとめ
- 人気のカイルアタウンにあるLBCのタップ&バレルでは3種の定番ビール+様々な限定ビールを楽しめます
- 3種の定番ビールはモク・インペリアルIPA、ピルボックス・ポーター、ルート70セゾン
- LBCの特徴は大きく三つ。
- ローカル産のフルーツや素材を旬の時期にうまく使っている
- 乳酸発酵・熟成のサワーエールに力を入れている
- そして樽熟成のビールにも力を入れていること
- Untappd(アンタップド)とInstagram(インスタグラム)でLBCのビール情報をチェック!
- いろいろ試したければテイスター(4oz)、じっくり飲みたければスニフター(10〜12oz)、持ち帰りたければグラウラー(64oz、32oz)がおすすめ
- スーパーやABCマート等で瓶ビール22ozも売ってます
- LBCへの行き方は価格重視ならザ・バス、直行ならuber、自由に動き回りたければレンタカーがおすすめ
- ハッピーアワーはありません
- 定休日はありませんが、クリスマスと元旦は休みなので注意!
LBCでビールを飲んだ後は、マウイ・ブルーイング(カイルア店)へハシゴもあり!