血中アルコール濃度から「ほろ酔い」を知る方法

アロハビール ビールを知る

クラフトビールが好きな自分にとって理想は「ほろ酔い」でいること。いや、年がら年中という話ではなく、飲み終わった時点での話ね。

飲みすぎて泥酔したら、こだわりのビールを造るブルワリーさんに申し訳ないです。なにより健康のためには、ほろ酔いで楽しむのが一番。

ほろ酔いの定義は【血中アルコール濃度が0.05~0.1%】です。ザクッと以下の量を飲むと、どうやらほろ酔い。

体重51kg(21歳女性の平均値)
●アルコール度数(以下ABV)5~9% パイントグラス16oz(473ml)1杯
●ABV7〜12% スニフター12oz(355ml)1杯
体重66kg(21歳男性の平均値)
●ABV5~6% パイントグラス2杯
●ABV6~8% スニフター2杯
●ABV9~16% スニフター1杯

さらにもっと細かく、見ていきましょう。

酔いの状態の定義

酔いの状態 血中濃度(%) 脳への影響
爽快 0.02~0.04 ・さわやかな気分になる
・皮膚が赤くなる
・陽気になる
・判断力が少しにぶる
ほろ酔い 0.05~0.10 ・ほろ酔い気分になる
・手の動きが活発になる
・抑制がとれる(理性が失われる)
・体温が上がる
・脈が速くなる
酩酊初期 0.11~0.15 ・気が大きくなる
・大声でがなりたてる
・怒りっぽくなる
・立てばふらつく
酩酊 0.16~0.30 ・千鳥足になる
・何度も同じことをしゃべる
・呼吸が速くなる
・吐き気・おう吐がおこる
泥酔 0.31~0.40 ・まともに立てない
・意識がはっきりしない
・言語がめちゃめちゃになる
昏睡 0.41~0.50 ・ゆり動かしても起きない
・大小便はたれ流しになる
・呼吸はゆっくりと深い
・死亡

参考サイト 公益社団法人アルコール健康医学協会の お酒と健康 飲酒の基礎知識

ほろ酔いの定義は【血中アルコール濃度が0.05~0.1%】。脳への影響の一つ「抑制がとれる(理性が失われる)」という部分が気になりますが、ひとまずスルー。

日本では0.03%(爽快期)ハワイでは0.08%(ほろ酔い期)を超えた状態で運転すると違法。ハワイの方が基準は緩やかですね。でも罰則はかなり厳しめです。

飲酒運転の罰則については以下のブログもおすすめです。

ポイント・パニック・ペールエール

ハワイでビール|飲む前に知るべき10のルールとマナー

血中アルコール濃度を調べる計算式

自分で採血して調べる人はあまりいないと思います。でもちゃんと計算式があります。

血中アルコール濃度=(アルコール度数×容量)/(体重×833)

なお、この計算式では以下のポイントには触れていません。結果はあくまでも参考です。

  • アルコールの分解能力(体質)
  • 飲んだときの体調
  • お腹の空き具合
  • お酒を飲むスピード
  • 飲んだあとの経過時間

①  アルコール度数(ABV)

ハワイのクラフトビールで計算してみましょう。アルコール度数の異なる6種を選んでみました。

  • ロングボード ABV 4.8%(コナ・ブルーイング・カンパニー)
  • ビキニ・ブロンド ABV 5.2%(マウイ・ブルーイング・カンパニー)
  • ホップ・アイランドIPA ABV 7%(ホノルル・ビアワークス)
  • モク・インペリアルIPA ABV 8.1%(ラニカイ・ブルーイング・カンパニー)
  • インペリアル・ココナッツポーター ABV 10.4%(マウイ・ブルーイング・カンパニー)
  • マヒナ ABV 12%(ラニカイ・ブルーイング・カンパニー)

②  容量(飲んだ量)

ホールフーズ(クイーン店)のビール

バーやレストランでビールを注文した際、16oz(473ml)のパイントグラスで提供されるのが一般的です。2杯も飲めばお腹いっぱいになる量。

ホノルル・ビアワークス スニフター

樽熟成ビールなどの濃厚なビールや限定ビールは、12oz(355ml)のスニフターが一般的。

他にも様々な容量がありますが、この二つの容量に的を絞ります。

  • パイントグラス 16oz(473ml)
  • スニフター 12oz(355ml)

③  体重

はじめは自分と相方の体重、、、とも思いましたが、怒られそうなのでやめました。

ハワイで法的にビールを飲めるのが21歳。その年齢の平均体重を目安にしてみます。

  • 21歳女性の平均体重 51kg
  • 21歳男性の平均体重 66kg

参考サイト「厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査報告、第2 部 身体状況調査の結果、P102

ほろ酔い情報

計算式「血中アルコール濃度=(アルコール度数×容量)/(体重×833)」に、以下の情報を入力。

  • アルコール度数:ハワイ産のクラフトビール6種
  • 容量:パイントグラス16oz(473ml)スニフター12oz(355ml)
  • 体重:21歳女性と男性の平均値51kg66kg

21歳女性の平均体重 51kgの場合

アルコール度数 ほろ酔いの量
5〜9% パイントグラス 1杯
5〜6% スニフター 2杯
7〜12% スニフター 1杯

ロングボード(4.8%)、ビキニ・ブロンド(5.2%)、ホップ・アイランドIPA(7.0%)やモク・アイランドIPA(8.1%)くらいまで、ABV5~9%ならパイントグラス1杯でほろ酔い。

ロングボード(4.8%)、ビキニ・ブロンド(5.2%)など、ABV5%前後のビールならスニフター2杯はOK。

ホップ・アイランドIPA(7.0%)、モク・アイランドIPA(8.1%)、インペリアル・ココナッツポーター(9.4%)やマヒナ(12%)など、ABV7〜12%ではスニフター1杯でほろ酔い。

21歳男性の平均体重 66kgの場合

アルコール度数 ほろ酔いの量
5〜6% パイントグラス 2杯
7〜12% パイントグラス 1杯
6〜8% スニフター 2杯
9〜16% スニフター 1杯

21歳女性(51kg)より体重が重い分、全体的に飲める量は若干多くなります。

ロングボード(4.8%)やビキニ・ブロンド(5.2%)など、ABV5〜6%ならパイントグラス2杯でほろ酔い。それ以上のABV7〜12%だとパイントグラス1杯まで。

ホップ・アイランドIPA(7.0%)、モク・アイランドIPA(8.1%)など、ABV6〜8%ならスニフター2杯。インペリアル・ココナッツポーター(9.4%)やマヒナ(12%)など、ABV9〜16%まで高くなるとスニフター1杯が限界です。

血中アルコール濃度の計算フォームを作ってみた

ハワイには、たくさんのクラフトビールがあります。

「いろんなシチュエーションでほろ酔い加減を知りたい!」というあなたのために、計算フォームを作ってみました。血中アルコール濃度が0.05〜0.1%が目安です。

※フォームに入力した情報を収集/解析することはありません。そもそも解析の方法を知りません。ご安心ください。

まとめ

  • 血中アルコール濃度を目安に酔いの加減が分かります
  • ほろ酔いの血中アルコール濃度は0.05〜0.1%
  • 血中アルコール濃度は(ABV×容量)/(体重×833)で計算可
  • 体重51kg(21歳女性の平均値)の場合
    • ABV5~9%ならパイントグラス16oz(473ml)1杯
    • ABV7〜12%ならスニフター12oz(355ml)1杯でほろ酔い
  • 体重66kg(21歳男性の平均値)の場合
    • ABV5~6%ならパイントグラス2杯
    • ABV7~12%ならパイントグラス1杯でほろ酔い
  • ほろ酔い度合いを調べる計算フォーム、ぜひ使ってみてください

クラフトビールに限りませんが、どんな種類のお酒を飲んだ時も「ほろ良い」が一番