クラフトビールが好きな自分にとって理想は「ほろ酔い」でいること。いや、年がら年中という話ではなく、飲み終わった時点での話ね。
飲みすぎて泥酔したら、こだわりのビールを造るブルワリーさんに申し訳ないです。なにより健康のためには、ほろ酔いで楽しむのが一番。
ほろ酔いの定義は【血中アルコール濃度が0.05~0.1%】です。ザクッと以下の量を飲むと、どうやらほろ酔い。
●アルコール度数(以下ABV)5~9% パイントグラス16oz(473ml)1杯
●ABV7〜12% スニフター12oz(355ml)1杯
●ABV5~6% パイントグラス2杯
●ABV6~8% スニフター2杯
●ABV9~16% スニフター1杯
さらにもっと細かく、見ていきましょう。
酔いの状態の定義
酔いの状態 | 血中濃度(%) | 脳への影響 |
爽快 | 0.02~0.04 | ・さわやかな気分になる ・皮膚が赤くなる ・陽気になる ・判断力が少しにぶる |
ほろ酔い | 0.05~0.10 | ・ほろ酔い気分になる ・手の動きが活発になる ・抑制がとれる(理性が失われる) ・体温が上がる ・脈が速くなる |
酩酊初期 | 0.11~0.15 | ・気が大きくなる ・大声でがなりたてる ・怒りっぽくなる ・立てばふらつく |
酩酊 | 0.16~0.30 | ・千鳥足になる ・何度も同じことをしゃべる ・呼吸が速くなる ・吐き気・おう吐がおこる |
泥酔 | 0.31~0.40 | ・まともに立てない ・意識がはっきりしない ・言語がめちゃめちゃになる |
昏睡 | 0.41~0.50 | ・ゆり動かしても起きない ・大小便はたれ流しになる ・呼吸はゆっくりと深い ・死亡 |
参考サイト 公益社団法人アルコール健康医学協会の お酒と健康 飲酒の基礎知識
ほろ酔いの定義は【血中アルコール濃度が0.05~0.1%】。脳への影響の一つ「抑制がとれる(理性が失われる)」という部分が気になりますが、ひとまずスルー。
日本では0.03%(爽快期)、ハワイでは0.08%(ほろ酔い期)を超えた状態で運転すると違法。ハワイの方が基準は緩やかですね。でも罰則はかなり厳しめです。
飲酒運転の罰則については以下のブログもおすすめです。
血中アルコール濃度を調べる計算式
自分で採血して調べる人はあまりいないと思います。でもちゃんと計算式があります。
血中アルコール濃度=(アルコール度数×容量)/(体重×833)
なお、この計算式では以下のポイントには触れていません。結果はあくまでも参考です。
- アルコールの分解能力(体質)
- 飲んだときの体調
- お腹の空き具合
- お酒を飲むスピード
- 飲んだあとの経過時間
① アルコール度数(ABV)
ハワイのクラフトビールで計算してみましょう。アルコール度数の異なる6種を選んでみました。
- ロングボード ABV 4.8%(コナ・ブルーイング・カンパニー)
- ビキニ・ブロンド ABV 5.2%(マウイ・ブルーイング・カンパニー)
- ホップ・アイランドIPA ABV 7%(ホノルル・ビアワークス)
- モク・インペリアルIPA ABV 8.1%(ラニカイ・ブルーイング・カンパニー)
- インペリアル・ココナッツポーター ABV 10.4%(マウイ・ブルーイング・カンパニー)
- マヒナ ABV 12%(ラニカイ・ブルーイング・カンパニー)
② 容量(飲んだ量)
バーやレストランでビールを注文した際、16oz(473ml)のパイントグラスで提供されるのが一般的です。2杯も飲めばお腹いっぱいになる量。
樽熟成ビールなどの濃厚なビールや限定ビールは、12oz(355ml)のスニフターが一般的。
他にも様々な容量がありますが、この二つの容量に的を絞ります。
- パイントグラス 16oz(473ml)
- スニフター 12oz(355ml)
③ 体重
はじめは自分と相方の体重、、、とも思いましたが、怒られそうなのでやめました。
ハワイで法的にビールを飲めるのが21歳。その年齢の平均体重を目安にしてみます。
- 21歳女性の平均体重 51kg
- 21歳男性の平均体重 66kg
参考サイト「厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査報告、第2 部 身体状況調査の結果、P102」
ほろ酔い情報
計算式「血中アルコール濃度=(アルコール度数×容量)/(体重×833)」に、以下の情報を入力。
- アルコール度数:ハワイ産のクラフトビール6種
- 容量:パイントグラス16oz(473ml)とスニフター12oz(355ml)
- 体重:21歳女性と男性の平均値51kgと66kg
21歳女性の平均体重 51kgの場合
アルコール度数 | ほろ酔いの量 |
5〜9% | パイントグラス 1杯 |
5〜6% | スニフター 2杯 |
7〜12% | スニフター 1杯 |
ロングボード(4.8%)、ビキニ・ブロンド(5.2%)、ホップ・アイランドIPA(7.0%)やモク・アイランドIPA(8.1%)くらいまで、ABV5~9%ならパイントグラス1杯でほろ酔い。
ロングボード(4.8%)、ビキニ・ブロンド(5.2%)など、ABV5%前後のビールならスニフター2杯はOK。
ホップ・アイランドIPA(7.0%)、モク・アイランドIPA(8.1%)、インペリアル・ココナッツポーター(9.4%)やマヒナ(12%)など、ABV7〜12%ではスニフター1杯でほろ酔い。
21歳男性の平均体重 66kgの場合
アルコール度数 | ほろ酔いの量 |
5〜6% | パイントグラス 2杯 |
7〜12% | パイントグラス 1杯 |
6〜8% | スニフター 2杯 |
9〜16% | スニフター 1杯 |
21歳女性(51kg)より体重が重い分、全体的に飲める量は若干多くなります。
ロングボード(4.8%)やビキニ・ブロンド(5.2%)など、ABV5〜6%ならパイントグラス2杯でほろ酔い。それ以上のABV7〜12%だとパイントグラス1杯まで。
ホップ・アイランドIPA(7.0%)、モク・アイランドIPA(8.1%)など、ABV6〜8%ならスニフター2杯。インペリアル・ココナッツポーター(9.4%)やマヒナ(12%)など、ABV9〜16%まで高くなるとスニフター1杯が限界です。
血中アルコール濃度の計算フォームを作ってみた
ハワイには、たくさんのクラフトビールがあります。
「いろんなシチュエーションでほろ酔い加減を知りたい!」というあなたのために、計算フォームを作ってみました。血中アルコール濃度が0.05〜0.1%が目安です。
※フォームに入力した情報を収集/解析することはありません。そもそも解析の方法を知りません。ご安心ください。
まとめ
- 血中アルコール濃度を目安に酔いの加減が分かります
- ほろ酔いの血中アルコール濃度は0.05〜0.1%
- 血中アルコール濃度は(ABV×容量)/(体重×833)で計算可
- 体重51kg(21歳女性の平均値)の場合
- ABV5~9%ならパイントグラス16oz(473ml)1杯
- ABV7〜12%ならスニフター12oz(355ml)1杯でほろ酔い
- 体重66kg(21歳男性の平均値)の場合
- ABV5~6%ならパイントグラス2杯
- ABV7~12%ならパイントグラス1杯でほろ酔い
- ほろ酔い度合いを調べる計算フォーム、ぜひ使ってみてください
クラフトビールに限りませんが、どんな種類のお酒を飲んだ時も「ほろ良い」が一番!