ハワイのビールと言えば【コナビール:Kona Beer】。ロングボードやビッグウェーブなどハワイ感MAXの名前とラベルデザインも人気の秘密。
日本のリカーストアでも見かけるようになりました。販売価格は12oz(355ml)で300〜400円ほど。
当然ですがハワイでは激安!。12本セットなら12oz×1本で150円以下(日本円相当)で買えることも。なんと日本の半額以下。
✴︎瓶ビールはオレゴン州やニューハンプシー州で醸造、瓶詰めされているそうな。ハワイのビール?という疑問はありますが、ハワイ発祥のビールという位置付けはゆるぎません。
今まで見かけたコナビールは22種。このうち実際に飲んだ20種の特徴とおすすめを紹介します。ブログを読み終わる頃には、飲みたいビールが決まるはず!
「コナビール」とは?
ハワイ島カイルア・コナ発祥のブルワリー「コナ・ブルーイング・カンパニー:Kona Brewing Co.」が醸造するビール。
カイルア・コナとオアフ島ハワイカイの直営パブはどちらも大人気。いつも多くの人で賑わっています。混んでいて待たないと入れないこともザラ。
*2010年にオレゴン州ポートランドを拠点とするクラフト・ブルー・アライアンスの所有となり、2020年にはアメリカのビール業界大手アンハイザー・ブッシュの傘下となる予定(2019年11年11日追記)
「ABVとIBU」ビールの特徴を示す単位
この二つの単位を見れば、アルコールと苦味の強さがある程度分かります。
ABV(Alcohol by Volume)
いわゆるアルコール度数。数値が大きいほどアルコールが強くいので、あっという間に酔います。
日本の大手メーカーの場合、
- スーパードライ、一番絞り、ザ・モルツやエビス: 5%
- よなよなエール:5.5%
という感じ。よなよなエールだけ高め。
IBU(International Bitter Unit)
国際的な苦味の単位です。ホップ由来の苦味を表す数値で、一般的に数値が大きいほど苦いです。ただし、あくまでも計算上の話。必ずしも実際に感じる苦さとは一致しません。
日本の大手メーカーの場合、
- スーパードライ:16
- 一番絞り、ザ・モルツ:21
- エビス:25
- よなよなエール:41
という感じ。よなよなエールだけ苦味強め。
「飲んでみた!」コナビールの感想
「 * 」2020年3月17日時点のラインアップ
*ロングボード・アイランドラガー
- 定番
- スタイル:ラガー
- ABV:4.8%
- IBU:18
一番有名なコナビール。日本でおなじみのラガータイプ。
フレッシュな香りと控えめな苦味。クセも少なく飲みやすいため、いろんな食事に合います。
ビッグウェーブと比べるとモルティー(穀物)感が強め。
*ビッグウェーブ・ゴールデンエール
- 定番
- スタイル:ゴールデンエール
- ABV:4.4%
- IBU:20
これも代表的なコナビール。
うだるような暑い日におすすめのゴールデンエール。柑橘のようなにほのかな香りと酸味が特徴。苦味は少なめ。
ロングボードと比べるとモルティー感はひかえめ。よりフルーティーに飲みやすくした味わい。
JALの成田発着ホノルル線・コナ線の機内でも提供されている人気ビールです。
*ハナレイ・アイランドIPA
- 定番
- スタイル:IPA
- ABV:4.5%
- IBU:40
POG(パッションフルーツ、オレンジ、グアバ)が副原料のIPA。
香りはとてもみずみずしく、オレンジとパッションフルーツの酸味も爽やか。フルーティーなビール好きにおすすめ。
*ワイルア・ウィート
- 定番
- スタイル:ウィート(小麦)エール
- ABV:5.4%
- IBU:15
パッションフルーツ風味。やや酸っぱめで苦味はひかえめ。ハナレイ・アイランドIPAと同じく、フルーティーなビール好きにおすすめ。
*ファイヤー・ロック
- 定番
- スタイル:ペールエール
- ABV:5.8%
- IBU:35
甘く香ばしくてモルティー。苦味はひかえめ。シンプルでゴクゴク飲めます。モルティー(穀物系)な味が好みならきっと好き。
コナビールでは一番好みの味わい。
カナハ・ブロンドエール
- 製造中止 or リブランド?
- スタイル:ブロンドエール
- ABV:4.2%
- IBU:20
副原料に使われているマンゴーの風味は正直わかりません。でもとっても爽やか。
ビッグウェーブをさらにフルーティーにしたような味わい。一汗かいた後、炎天下では水のようにゴクゴクと飲めるビール。
*キャスタウェイIPA
- 定番
- スタイル:IPA
- ABV:6%
- IBU:60
柑橘を思わせるさわやかな香り。やわらかな甘みと酸味があって飲みやすいIPA。
IBU 60の割に、感じる苦味は控えめ。ホッピーなビールが好きな人におすすめ。
*ラバマン・レッドエール
- 定番
- スタイル:レッドエール
- ABV:5.6%
- IBU:30
ハワイ限定フレーバー。モルティーな風味。
同じくモルティーなファイヤーロックと比べ、IBUは低めなのに苦味を強く感じます。ファイヤーロックと飲み比べてみると面白いかも。
ココブラウン
- 限定(アロハシリーズ)
- スタイル:ブラウンエール
- ABV:5.5%
- IBU:45
ローストしたココナッツの風味が特徴的なブラウンエール。甘さ控えめで飲みやすくトロピカルな味わい。
レモングラス・ルアウ
- 限定(アロハシリーズ)
- スタイル:セゾン
- ABV:5%
- IBU:20
レモングラスはひかえめ。どちらかと言えば、みずみずしいジンジャー風味。濃い味付けの料理とのペアリングがおすすめ。
パイプライン
- 限定(アロハシリーズ)
- スタイル:ポーター
- ABV:5.3%
- IBU:23
コナコーヒーとモルトが香るポーター。ダークローストのコーヒーを思わせる苦味がポイント。コーヒー好きの方におすすめ。
マジックサンド・マンゴ・セゾン
- 限定
- スタイル:セゾン
- ABV:5.5%
- IBU:18
2018年9月頃までは、ワイルア・ウィートとハナレイ・アイランドIPAとのセット「バラエティーパック(3種12本)」としてのみ購入可でした。抱き合わせ販売オンリー(涙)
独特の苦味と、柑橘のような強めの酸味がポイント。飲み口すっきり系。
パイナップルIPA
- 限定(ラナイシリーズ)
- スタイル:IPA
- ABV:6.7%
- IBU:60
限定ラナイシリーズ。パイナップルの香りと味は控えめ。苦味は強く王道のIPA。
以前はロングボード、ビッグウェーブ、キャスタウェイIPAとのセット「ビッグカフナパック(4種24本パック)」としてコストコで販売されてました。
*クア・ベイIPA
- 定番
- スタイル:IPA
- ABV:7%
- IBU:68
2018年になって見かけるようになったIPA。とっても濃厚。強めの苦味と甘みのバランスが良く好みの味わい。
当初は22oz瓶のみの販売でしたが、今では12oz×6本パックでも販売中。
ライチ・ラガー
- 限定(ラナイシリーズ)
- スタイル:ラガー
- ABV:5.8%
- IBU:14
限定ラナイシリーズ。正直ライチの味は分かりませんが美味いです。
やさしい苦みとなめらかな甘み。食事とあわせて良し。ビールだけで味わって飲んでもOK。
*ゴールド・クリフIPA
- 定番
- スタイル:IPA
- ABV:7.2%
- IBU:50
2018年5月にリリースされたアロハシリーズ。時期的にレモングラス・ルアウの後釜?
パイナップル風味。苦味があって後味すっきりな王道IPA。ハワイの気候にぴったり。
*ドラゴンフルーツIPA
- 限定(ラナイシリーズ)
- スタイル:IPA
- ABV:6.8%
- IBU:—
限定ラナイシリーズ。2019年8月から、コストコで販売しているビッグカフナパック(24本パック)に含まれるようになった新商品。IBUは不明。
甘みがあって口当たりがまろやか。ドラゴンフルーツの味は正直分かりません。言われていれば、この後味はそうかも?、といった非常にあいまいな感じ。
ハイビスカス・ブリュットIPA
- 限定(アロハシリーズ)
- スタイル:ブリュットIPA
- ABV:8.2%
- IBU:40
2019年10月にターゲット(カイルア店)で発見。創業25周年記念ビール。ココパブでは少し前から飲めましたが、ようやく缶ビールとして発売。
甘みはあれどバブリーでドライ。最後に苦みがちょっとだけ後をひく印象。アルコール度数高めでやばいです。
アイランドコラーダクリームエール
- 限定(アロハシリーズ)
- スタイル:クリームエール
- ABV:6%
- IBU:25
2019年12月頃からハイビスカス・ブリュットIPAと入れ替わるように発売。
ココナッツ&パイナップル感がなかなか強烈。苦めのピニャ・コラーダといった味わいで好き嫌いは分かれそう。トロピカルです。
コナライト・ブロンドエール
- 定番
- スタイル:ブロンドエール
- ABV:4.2%
- IBU:20
2020年3月にドン・キホーテ、フードランド、タムラズ等で発見。低カロリー(99カロリー)が売りのスッキリ系。
マンゴーが副原料。ライトでフルーティー。たっぷり汗かいた後に最高のやつ。
99カロリー、マンゴーが副原料、ABVとIBU、これらが全てカナハ・ブロンドエールとおんなじです。リブランド?
「まとめ」どれがおすすめ?
「 * 」2020年3月17日時点のラインアップ
クセの少ないコナビールをゴクゴク飲みたい
- *ロングボード・アイランドラガー
- *ビッグウェーブ・ゴールデンエール
- *コナライト・ブロンドエール
- カナハ・ブロンドエール
- ライチ・ラガー
ロングボードは日本のメジャーどころのビールに近い味。とりあえずの一杯にも二杯目にもおすすめ。ビッグウェーブはもっと軽めでフルーティー。
コナライトとカナハはさらにフルーティーで低カロリー。
しっかりとコクのあるラガーが飲みたければライチ・ラガーがおすすめ。
クセの少ないビールが好きなら以下ブログもおすすめ。
フルーティーなコナビールを飲みたい
- *ハナレイ・アイランドIPA
- *ワイルア・ウィート
- レモングラス・ルアウ
- マジックサンド・マンゴ・セゾン
みずみずしい香りと爽やかな酸味のハナレイ・アイランドIPAがおすすめ。
パッション・フルーツが好きならワイルア・ウィートも是非。やや酸味はありますがスッキリとした飲みごたえ。
穀物系の味=モルティーなコナビールを飲みたい
- *ファイヤーロック・ペールエール
- *ラバマン・レッドエール
穀物感と味のバランスを求めるならファイヤーロック。より強い苦みを求めるならラバマン・レッドエール。
南国フレーバーのコナビールを飲みたい
- パイプライン
- ココブラウン
- *アイランドコラーダ・クリームエール
コーヒー好きなら絶対にパイプライン。黒ビール=ギネス(スタウト)しか知らない方に是非飲んでもらいたいビール。
ココナッツ+穀物系のコンビネーションを試したければココブラウン。
ピニャコラーダのようなカクテル感が好きならアイランドコラーダ・クリームエールもいいかも。
パンチの効いたコナビールを飲みたい
- *キャスタウェイIPA
- パイナップルIPA
- *クア・ベイIPA
- *ゴールドクリフIPA
- ドラゴンフルーツIPA
- ハイビスカス・ブリュットIPA
アルコール度数が高くて苦めのIPA系がおすすめ。
ホッピーさを求めるならキャスタウェイIPA。王道なIPAならゴールドクリフIPA。濃厚な苦み&甘みを求めるならクア・ベイIPA。
パイナップルIPAとドラゴンフルーツIPAは甘みがあってまろやか。
アルコール度数高めでバブリー&ドライなビールを味わいたければハイビスカス・ブリュットIPAが最高です。
「おまけ」色とりどりの王冠(栓)
ハワイっぽい瓶のデザインはもちろん、つい揃えたくなる色とりどりの王冠(栓)。王冠の色からコナビールの種類を当てられるようなになったら、かなりのコナビール通!
王冠の裏に書かれているハワイ語やピジン英語も嬉しいポイント。
アロハなどの知ってる言葉が出ると、ちょっと幸せな気持ちになります!
「どこで買ったらいい?」というあなたには、以下ブログもおすすめ。
コナビールが好きになったら、次はマウイビールがおすすめ!